学長ご挨拶
オステオパシーとは全体医療を説く哲学がその基盤にあります。オステオパシーの創始者A.T.スティルが「オステオパスは患者の病気を診るのではなく、病気になった患者を診るのである。」と現すように、オステオパシーでは病気そのものにフォーカスするのではなく、身体全体を1つのユニットとして捉えます。つまりどのようにして病気になったのか。それによって身体にどのような変化が起こったのか。その機序を解明し、解決(寛解)を導き出していくのです。
私はこのシンプルで当たり前の考えに今でも感銘を受けています。
私事ではありますが、私は長年パーキンソン病を患い、ほぼ車イスでの生活を余儀なくされています。パーキンソンそのものは病です。でも私は健康ではないという訳でもありません。
内臓も丈夫で好きなものを食べ、執筆も可能です。体重を支える身体のバランスは変わりましたが、それは車イスという付加された状況において身体が変化をしたからです。
このようにオステオパシーで定義される健康は各々の年齢、生活状況等、あらゆる要素において変化しうるということです。そしてみんなが望む健康にはバラエティがあって良いということなのです。
誰もが健康になる可能性を持っている。これこそが身体への敬意だと私は思うのです。
学長 森田博也, D.O.
Doctor of Osteopathic Medicine(D.O.)
アメリカ・オステオパシー医師会(AOA)会員
アメリカ・オステオパシー学会(AAO)正会員
アメリカ・頭蓋アカデミー(CA)会員
森田博也, D.O. 略歴

森田学長の母校
カークスビル オステオパシー医科大学
1957年 京都府に生まれる
1979年 同志社大学法学部法律学科卒業
1981年 明治鍼灸柔道整復専門学校卒業。柔道整復師免許取得
1981年 森田接骨院勤務
1994年 Kirksville College of Osteopathic Medicine(KCOM)入学
1996年 同学、オステオパシー徒手医療(OMM)学部で講義助手を経験
1987年~1999年 病院研修
1999年 KCOM卒業、D.O.の称号を得る
1999年~2004年 インターン研修
2004年 パーキンソン病悪化のため帰国。ジャパン カレッジ オブ オステオパシー(JCO)学長就任
2009年 JCO学長辞任。長尾ミチ子氏、長尾武氏と共に、NPO法人アトラス・オステオパシー学院(ACO)設立。同学長就任